11/1〜11/3の3日間は、日程の中で唯一「あるかどうか分からない時間」です。トレックが押せば消え、順調なら丸ごと残る。だから固定の予定を組むと必ず外れます。正しい持ち方は優先順位のリスト——上から順に消化して、足りなければ下から捨てる。この記事はそのリストを作ります。あわせて、調べて分かった2つの落とし穴(11/3が火曜であること、11月のカトマンズの空気)も先に潰しておきます。
予備日3日は、トレックが計画通りに終わった場合にだけ存在します。悪天候で1日停滞すれば2日に、国内線が欠航すれば1日に減る。「11/2はバクタプルに行く」と決めてしまうと、押したときに何を捨てるかをその場で考えることになります。
| 日付 | 状況 | 使える時間 |
|---|---|---|
| 10/31(土) | ポカラ 06:40発 → KTM 07:05頃着 | 実は半日ある。午前中に宿へ入れるので、午後は市内に出られる。ただし移動で消耗している |
| 11/1(日) | 予備① | 終日。ネパールの週休日は土曜なので、日曜は平常営業。ただし脚がいちばん痛む日 |
| 11/2(月) | 予備② | 終日。体が戻ってくる。遠出を入れるならここ |
| 11/3(火) | 予備③ | 終日。ただし火曜。休館日に注意(→3章)。最後の買い物はこの日 |
| 11/4(水) | KTM 13:30発 | 実質2時間強。宿を09:45頃には出る(→9章) |
これは調べていて出てきた、事前に知らないと不意打ちになる話です。
上から消化して、日数が足りなければ下から捨てる。
| 順 | 行き先 | 所要 | 理由 |
|---|---|---|---|
| S | パタン(ラリトプル) ダルバール広場+博物館 | 半日 | 密度がいちばん高い。クリシュナ寺院(17世紀・21の金の尖塔)、黄金寺院(12世紀)、スンダリ・チョウクの階段井戸。入場料に博物館が含まれるのでコスパも良い。火曜は避ける(→3章) |
| S | ボダナート(夕方) | 2〜3時間 | 夕方の雰囲気が別格とされる。巨大ストゥーパの周りを人が巡る時間帯。入場料 NPR 400と安く、平地なので脚に優しい。11/1向き |
| S | マッサージ(トレッカー向け) | 1.5〜2時間 | 観光地ではないが優先度は高い。タメルのスパにトレッカー向けの90分〜2時間コースがある。11/1にこれを入れると、残り2日の動きが変わります(→11章) |
| A | バクタプル | 半日〜1日 | 中世の街並みがまるごと残る。55窓の宮殿、5層の塔、陶器広場、孔雀の窓。入場料が高い(→6章)が、チケットで街全体に入れる。名物のヨーグルト「ジュジュダウ」もここ。丸1日使う価値があるので、11/2向き |
| A | タメルでの買い物 | 2〜4時間 | 最終日の午前は実質2時間なので、11/3のうちに終わらせる(→10章) |
| B | パシュパティナート | 2時間 | ヒンドゥーの聖地。非ヒンドゥー教徒は本殿内に入れない。川岸の火葬を見る場所でもあるので、気分の向き不向きがある |
| B | スワヤンブナート | 2時間 | 丘の上のストゥーパ。階段が急——11/1に入れない。脚が戻る11/2以降なら |
| B | カトマンズ・ ダルバール広場 | 2時間 | タメルから徒歩圏で行けるのが利点。復旧工事中の建物がある |
| C | ナガルコット チャンドラギリ | 半日〜1日 | ヒマラヤ展望が目的の場所。チャンドラギリはケーブルカー往復 USD 22。ABCから降りてきた直後には、価値がかなり落ちます(→下の注記) |
| 場所 | 外国人料金 | タメルから |
|---|---|---|
| パタン・ダルバール広場 | NPR 1,000 博物館の入場を含む | カトマンズ・ダルバール広場から車で約25分 |
| ボダナート | NPR 400 | 車で30〜40分(渋滞次第) |
| パシュパティナート | NPR 1,000 | ボダナートと近い。2つをまとめると移動が1回で済む |
| スワヤンブナート | NPR 200 | 車で20〜30分 |
| カトマンズ・ダルバール広場 | NPR 1,000 | 徒歩圏 |
| バクタプル | NPR 1,500〜2,000 (記載が割れる) | 車で約1時間 |
| チャンドラギリ (ケーブルカー往復) | USD 22 | 車+ケーブルカー |
トレックが予定通り終わり、10/31の便も飛んだ場合。
| 日 | 主軸 | 組み立て |
|---|---|---|
| 10/31(土) 午後 | 着いたら休む | 07:05着。宿でシャワーと荷解き。余力があればタメルを歩く程度。予定は入れない |
| 11/1(日) | 脚を使わない日 | 午前:マッサージ(トレッカー向けの90分〜2時間) 午後:パタン——広場と博物館は平地で、座って見られる 夕方:ボダナート——平地。夕方がいちばん良い時間帯 ※パタンとボダナートは方向が違うので、体力次第で片方に絞る |
| 11/2(月) | 遠出する日 | バクタプルに丸1日。車で約1時間。街全体がチケットの対象なので、急がずに歩く。体が戻ってきているのがこの日 |
| 11/3(火) | 屋外+買い物 | 火曜なので屋内施設を避ける。午前:スワヤンブナート(脚が戻っていれば)またはカトマンズ・ダルバール広場 午後〜夕方:タメルで買い物を全部終わらせる(→10章) 夜:荷造りを完了させる |
| 11/4(水) | 帰国 | →9章 |
優先順位で持っている利点がここで出ます。下から捨てるだけです。
| 残り | やること | 捨てるもの |
|---|---|---|
| 2日 | 1日目:マッサージ+パタン(または火曜ならボダナート) 2日目:バクタプル半日+タメルで買い物 |
スワヤンブナート、カトマンズ・ダルバール広場、遠出 |
| 1日 | 午前:パタン(火曜ならボダナート) 午後:タメルで買い物 夕方:マッサージ |
バクタプルを捨てる。往復2時間の移動が、1日しかない中では重すぎる |
| 0日 (全部押した) |
買い物だけ、11/4の午前に圧縮する(→9章) | 観光は全部 |
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 〜07:30 | 起床・朝食。荷造りは前夜に完了させておく |
| 08:00〜09:30 | ここが自由に使える唯一の時間(約90分)。タメル内の買い残しか、宿の近くを歩く程度 |
| 09:45 | 宿を出る。預けていた荷物を回収 |
| 10:15頃 | 空港着(タクシーで20〜30分) |
| 13:30 | TG320 出発 |
| 品目 | 選び方 | 持ち帰りの注意 |
|---|---|---|
| パシュミナ | 「100%純パシュミナ」を疑う。タメルには安価な模倣品が大量にあり、むしろ「シルク70/30の混紡」を選ぶほうが確かという助言がある。2015年の地震後、見た目が同じ安価品が大量に流入したとされる | 制限なし |
| 紅茶 | イラム地方・ダンクタ地方の茶葉。オーソドックス製法のものはダージリンに匹敵するとされる。軽くて土産に向く | 制限なし。軽い |
| シンギングボウル | 音を実際に聴いて選ぶ。現代の製品は輸出許可を要しないとされる(骨董品は別) | 重くて壊れやすい。受託手荷物に、服で包んで入れる |
| ククリ(曲刀) | タメルの専門店が確実とされる | 受託手荷物のみ。機内持込は絶対に不可。刃渡りによっては持ち込み国側の規制にかかる。日本の法令上の扱いを事前に確認すること |
| タンカ(仏画) | 価格の幅が極端に大きい。時間をかけて選ぶもの | 丸めて筒に。骨董扱いのものは輸出規制の対象になりうる |
予備日の使い道として、観光と同じ優先度で置くべき項目です。